できない部下の育て方~あなたがストレスを溜め込まないための秘訣

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できない部下を持つと大変でしょう。
ストレスだって溜まり放題じゃないですか?

部下の教育は会社にとって重要ですが、
育て方を間違うとどうしたってなかなか成長してくれません。

なぜ、部下の教育は難しいのか?

そもそも、
教育というのが大変難しいんですよ。

自分の子どもですら言うことを聞いてくれなかったり、
わがまま言ったり、
ダメといったことも平気でやります。

自分がゼロから育てた子供でさえ難しいのに、
どこかの誰かが育て上げた大人を再教育するなんて、
到底不可能です。

人は生きてきた分だけ、
自身の頭に溜め込んだ知識や経験、
プライドや価値観などが
垢のようにびっしりこびりついています。

それはとても強固で、
内側からも掃除しないと取れないくらい。

人の価値観が変わるのは、
外部からの刺激と内部からの感動が必要です。

多くの人にとって「いい話だったなぁ~」で終わってしまう話も
「これはまさしく自分のための言葉だ、今日から改めよう!」
心が感動と喜びと大いなる刺激を受けたときに
その人の価値観は変わります。

そういった価値観の変化を与えるのは、
本当に難しい。

間違った教育法

部下が全然成長してくれないと悩む上司諸君、
君たちは間違った教育法を実践してはいないだろうか?

イライラしてつい口調が荒くなる

できない部下、
つまりあなたが望む結果を返してくれない部下に対して、
イライラしてしまうことも多いでしょう。

そんな時、
つい声を荒らげたり、
キツイ口調になってはいませんか?

あなたのイライラは部下にもしっかり伝わります。

そこで問題なのが、
部下が緊張してしまうということ。

緊張してしまうと、
言葉というのはなかなか頭に入ってきにくいものです。

あなたがイライラしながら、
キツイ口調で指導した内容は、
すぐに忘れられてしまうのです。

守矢 竣三郎
守矢 竣三郎

怒られたら怖いし、

緊張して物事は覚えられないよ。

チクチク小言を言ってしまう

「前にこうしろって言ったよね?」

「説明したばかりだよね?」

「まだそれやってるの?」

「これで何回目だっけ?」

「そんなんだからお前はさぁ……」

こういった言葉をもらって気分が良くなる人はいません。

そして、こんなことを言われて、
「よし気を付けよう、仕事がんばろ!」
なんてやる気だす人もまたいません。

あなたもイライラしているのでしょうけど、
それが部下にも伝播してしまうと
さらに作業効率が落ちてしまうのです。

分かってる前提で話してしまう

「ここは前に言ったとおりにやっといて」

「これは昨日のと同じ処理で」

さて、これで伝わるでしょうか?

バリバリ仕事できる部下なら、
これでも伝わるかもしれません。

しかし、ほとんどの場合伝わらないことが多い。

「この前に言った通り?なんだったか?」
「昨日教えてもらったばっかだし、自信ないなぁ」

過去に1度教えてもらっただけだとか、
昨日初めて教わったことなんかは
やっぱり自信がないし、
いきなり完璧にこなすのは難しいでしょう。

あなたは上司ですから、
それはもうよく知ってるし、
完璧にこなせるでしょう。

しかし、
これを数回教わっただけの部下が同じようにこなせるでしょうか?

間違った教育法の共通点

間違った部下の教育法に共通してるのは、
怒りやイライラなど負の感情が混じっていること。

負の感情というのは伝播しやすいもので、
あなたのイライラは部下にも伝わります。

で、イライラしてる時ってどうですか?

仕事、はかどりますか?

負の感情を持ってるときは、
多くの場合仕事が雑になったり、
普段しないミスが増えたりと悪い影響ばかり。

部下も同じです。

あなたの抱く負の感情が部下に伝わると、
ただでさえできない部下がさらにできない部下に……

上にあげたものだけじゃありません。

負の感情を抱きながらの教育は絶対に失敗します。

負の感情を持って接するというのは、
相手を大きく批判するものです。

守矢 竣三郎
守矢 竣三郎

成長に批判はいらない。
肯定が必要。

部下を育てる前に自身のケアを

日頃からイライラする癖がついていると、
ちょっとしたことでも負の感情が生まれてしまいます。

まずはこの癖を直しましょう。

イライラは伝播します。
あなたがイライラすると、
周りの人にまで伝わります。

あなたがイライラから解放されることこそ、
全てが好転する始まりです。

ついでに、
イライラする癖を直すと、
他の人からの負の感情を受けにくくなります。

何もイライラするのはあなただけじゃない。

他の人も同じようにイライラすることがあります。
そんな時、同じようにイライラしてたってしょうがないじゃないですか。

イライラ癖を直せば、
他の人のイライラを受け取らずに済むのです。

部下の教育法

『できない部下』を
『できる部下』に育てるには、
大前提としてあなたの態度が重要になってきます。

イライラしながらの教育だと、
どうしても100%伝わらなかったり、
部下が委縮してしまい覚えることも覚えられなかったりします。

教育の大前提として、
あなたがイライラしていないのが重要。

そして、部下を否定しないこと。

否定されると誰だっていやな気持になります。
負の感情を抱けば抱くほど作業効率は落ちる。

できている部分を認め、褒めること。

これも重要です。
できないところばかり見られていては部下もたまったものではありません。

できているところをしっかり見つけ、
その点についてほめてあげるのです。

「褒められて伸びるタイプ」というのは、
万人に共通するのです。

ちなみに、「褒める」というのは「認める」のとほぼ同義。
褒められた部下は「認められた」と感じるのです。

人に認められるのは嬉しいものですから、
俄然やる気も湧いてくるでしょう。

最後に、アドバイス的に教えること。

「ここまではいいね!あと、ここをこう考えたらスムーズにいくと思わない?」
というように。

できないところを指摘するのではなく、
できないところをどうしたらうまくいくのか一緒に考える姿勢です。

あなたの意見を押し付けるのでは部下は育ちません。
なぜならあなたと部下は違う生き物だから。
あなたと同じ法則は通用しないのです。

アドバイス的に接することで、
部下が考えていることも聞き出せるし、
もしかしたら二人で考えた結果さらにいい案が浮かぶことも……?!

まとめると、

  1. あなたがイライラしていないこと
  2. 部下を否定しないこと
  3. できている部分を認め、褒めること
  4. アドバイス的に教えること

この4つのステップを踏んで教えてあげるのです。

でも、結構難しいですよ。
いきなり「明日からやってみるか」というわけにはいきません。
これまでの癖というのはなかなか抜けないものですから。

少しずつ改善していけばいいと思います。

いくら上司だからと言っても、
あなただって人間です。

いきなり4ステップを完璧にこなせなくても当たり前。
1ヶ月くらいかけて徐々に挑戦してみてはいかがでしょうか!

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