『怒る』と『叱る』の違いは明白!正しい叱り方を覚えましょう!

この記事は約3分で読めます。

『怒る』と『叱る』の違いって知ってますか?

一見似てますが、
実はとんでもなく異なるんですよ。

『怒る』と『叱る』の違い

『怒る』と『叱る』の違いは明白!

にもかかわらず、
多くの人が同じ意味だと

親でも上司でもそうですが、
「教育者」という立場に立ったならば、
この違いは知っておくべきです。

というか、
明白に異なる2つなのですが……

『怒る』とは

『怒る』とは、自分のため。

そう、全て自分のためにわめき散らすのです!

いくら「お前のために言ってるんだ!」と言ったところで、
怒っているなら全て自分のためです。

まず怒りというのは、
自分の思った通りに事が運ばなかったときに
発生する負の感情です。

子どもが言うことを聞かない、
部下がミスばかりする、
店員の態度が悪い……

全てあなたの思った通りに行かなかったから怒るんです。

で、実際に声を上げてしまうのは、
「その人のために」ではないですね。

結局自分のためなんです。

この怒りをどうしてくれようか、
そうだ、
怒りの原因となった張本人にぶつけてやろう!

これが『怒り』です。

相手の事なんて微塵も考えておらず、
全て自分のためです。

『叱る』とは

『叱る』とは、
相手の間違いを指摘して、
改善・成長してもらうために行うものです。

さて、
部下がミスをやらかしたときや
子どもが悪いことをしたとき、
正しい叱り方はどうすればよいでしょう?

「何度言ったら分かるんだ!」
「これはダメって言ってるでしょう!」

こんな風に怒鳴ってはいないだろうか?

これは『叱る』ではなく『怒る』です。

『叱る』という行為は他人のためにあるべきです。

あなたがギャーギャー喚き散らすのは、
その人のためになるのでしょうか?

それですべてが改善し、うまくいくでしょうか?

『叱る』という行為は相手の間違いを指摘して、
改善・成長してもらうためにあるのです。

そこに怒鳴る必要なんてありますか?

……ないですよね。

優しく丁寧に教えてあげればいいんじゃないですか?

それでも何回も失敗するようなら、
それは相手が悪いのではなくあなたの叱り方が悪いのでは?

全て相手に押し付けてはいけませんよ。

何度も同じミスをするならマニュアルを作ってやるとか、
自分の仕事は置いといて一緒に考えてみるとかしてみましたか?

相手の成長を想って叱るべきなのに、
喚いていたら部下も子供も、
怒っているあなたにも成長はありませんよ。

怒ると叱るを混同してると……

怒るという行為は、
自分の中に湧いた負の感情をまき散らすこと。

叱るという行為は、
たとえ自分の中に負の感情が湧いても、
それを相手に悟られないように丁寧に指導すること。

違いは明白ですね。

要するに、
『怒る』というのは自分のため。
『叱る』というのは他人のためなんです。

これを混同していると、
「お前のために!」
と怒り散らして指導した気になっているとんでもない人間になってしまいます。

たまに、「怒るのも大事だ」と聞くことがありますが、
あれは間違いですね。

怒るというのは自分のための行為なので、
それが正当化されることはありません。

正しくは、「厳しく叱るのも大事だ」ですね。

ただ、この場合の厳しく叱るというのも、
大きな声を出して相手をビビらせるということではありませんよ。

「このままだとクビだよ」とか脅すことでもない。

いつもよりはっきりした口調で、
まっすぐ相手の目を見て、
それでも優しく丁寧な部分は変えません。

どうしてそうなってしまったのか、
相手に考えさせるのです。

相手が悩み抜いても答えが出ないようなら、
一緒に考えてあげるのです。

怒ったって誰も得しません。

あなたも、相手も、成長しませんから。

正しく『叱り』ましょう。

タイトルとURLをコピーしました